prologue
これはとある異世界でのお話。
この世界では、「人」を作る。
魂を作る
魂を紡ぐ者 と、肉体 を作る身を紡ぐ者 の世界。ここには私たち、「人」はいない。
ここは私たちで言う、「神様」の世界。
たくさんの機械が溢れ、神秘的な明かりに包まれるこの街、ネッサンスシティ。
この街では、たくさんの
人形技師 達がいた。二つの紡ぐ者が手を取り合い、ようやく一つの「人」が出来る。
どちらか片方だけではいけない。
必ず二人の力が合わさる事が出来なくては、ただの肉の塊になってしまう。
それに命は吹き込まれない。
だからこそ、人形技師達は生涯をかけて自分のペアを捜す。
相性がよくなければ、お互い作っても意味がないのだ。
ここは、そんな世界…。